制作期間:2021/12~2022/2
担当箇所:All
使用技術:Unity、Rhinoceros + Grasshopper
SFプロトタイピングの手法を用いて、未来の都市と下水道のあり方を想像し表現したアニメーション映像&小説の作品。
あらすじ
温暖化による海面上昇で、土地不足が深刻化した世界。対策として、日本各地で海上都市の建設が急速に進められる。海上都市では、行政制度の整備が追いつかない代わりに自律分散型社会の構築が試みられ、下水道などのインフラにも分散型システムが導入される。
舞台となる海上都市「フロートI」は、9つの人工島で構成される。下水処理システムは島の下に分散配置されており、互いにパイプで繋がれている。そのシステムのトラブルをきっかけに集った市民たちが、フロートIの風景を変えようと試行錯誤する。都市そして下水道が分散型システムになった未来で、どういった利点や問題があり得るかを考察した物語。
アニメーション映像
小説
制作記録
制作のきっかけ
2070年の都市と下水道のあり方をSFプロトタイピングで考えるワークショップに参加した。市民一人ひとりが自らまちづくりに関われる仕組みを考えたいと思い、自律分散型の都市と下水道のシステムを設計しそこでの市民の物語を執筆した。
工夫した点
海上都市の未来感を演出するために、フランス革命期の近代建築も参照しながら建物を一つひとつ3Dモデリングした。
振り返って
Unityも物語の執筆も初挑戦だったが、制作を通して未来における一つの都市のあり方についてイメージを作ることができた。今後は、このようなシステムを実社会に落とし込んだ時にどんな課題があるのか考えてみたい。
発表・展示
2022/2 | 東京地下ラボby東京都下水道局 2021にてグランプリ受賞。 |