Pluck City

制作期間:2022/8~2022/11、2023/5
担当箇所:All
使用技術:Unity、Photon Unity Networking 2

空間に張り巡らせたARの弦を弾いて、音を奏でるアプリ。移動しながらARのピンを置いていくと、ピンの間を繋ぐように弦が張られる。その弦に近づくと、弦が弾かれ音が鳴る。弦の長さに応じて音の高さは変化する(短い弦ほど音は高い)。

2人で体験する場合、相手が置いたピンは自分のアプリにも出現し、自分のピンと相手のピンの間にも弦が張られる。他者との相互作用によって生まれる音も活用しながら、体を使った空間的な演奏体験を楽しめる。

iOS版アプリ
Android版アプリ
作品紹介動画

東京大学制作展2022での展示の様子(2人で同時に体験できる)

制作のきっかけ

ギターは基本的に60cmほどの弦を使って1人で演奏する楽器だが、AR技術を使ってその演奏スタイルを拡張し、街中で何mもの弦を複数人で演奏する体験を作りたいと考えた。

工夫した点

画面に映った弦をタップするのではなく、弦のある位置に体ごと動くことで音を鳴らせるようにしたことで、体を使った空間的な体験になるよう工夫した。

振り返って

自分で制作したARアプリを展示を通して一般の方々に体験してもらう初めての機会となった。同じ場所に何本も弦を張って一気に鳴らしたり、柱を囲むように弦を張り巡らせたり、コードの構成音が揃うように弦の長さを調整しながら張ったり、人によって様々な楽しみ方が生まれたのが興味深かった。また体験者の属性を観察すると、特に小学生以下の子どもに人気があることもわかった。子どもの興味を体験のどの部分(空間と身体を活用する点か、作曲できる点か)がかき立てたのか調べることは、今後より多くの人に体験してもらえるようなコンテンツを設計する際の参考になるだろう。

発表・展示

2022/8ARISE Hackathon with ARCore Geospatial APIにてLocatone賞受賞。
2022/11東京大学制作展2022″Emulsion”にて展示。
2023/3第二回東大附属芸術祭にて展示。

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