制作期間：2023/11
担当箇所：All
使用技術：Unity
光が下から浮かび上がり、前後左右に動き回る。
そのとき地面に映る影の揺らぎから、場に存在する見えないオブジェクトの形が浮かび上がる。
私たちは視覚情報の溢れる社会の中で、目を惹かれるモノばかり日頃追いかけていないだろうか。目に映らないけれど私たちの暮らしに影響を与えてくれるモノの存在に、思いを馳せることがあるだろうか。
本映像では、当たり前のように身の回りにあるがゆえに、その存在が見えなくなりがちな衣・食・住にまつわるオブジェクトの影をそれぞれ映し出した。
映像に加えてVR版も制作している。VR版では影の揺らぐ空間に没入して、見えないオブジェクトの存在を目の前で感じられる体験となっている。
制作のきっかけ
VRコンテンツを制作する際は、ただ物理現実を模倣するのではなくVRだからこそ出来る体験を生み出すべきだと考えていた。その考えを具現化すべく、物理現実ではあり得ないVRならではの現象を模索した際に、オブジェクトの影は見えるけれどオブジェクト自身は見えない状況を思いついた。
工夫した点
最初は影をつくっているオブジェクトの形が把握しづらいが、最後のほうになると把握しやすくなるよう、光の軌道を工夫した。これによって、体験にオチがつくようにした。